現在完了形って会話でも使うの?用法別に使用頻度を解説!
大人のための英会話教室「英会話を楽しみ★旅行を楽しむ!スクール」です。
今回は、現在完了は会話でもよく使うのかについてです。
みなさん、覚えていますか?
have + 過去分詞
先日、中学生の女の子に現在完了形を教えました。
3つの用法について解説したのですが、「これと、これは・・・会話ではあまり使わないかな?」というものもありました。
そこで今回は、現在完了の用法と使用頻度についてまとめます。
後半は当教室で使った「役立つフレーズ」をレッスンレポートとしてお届けします。
現在完了の3つの用法と使用頻度
現在完了の3つの用法を復習しつつ、会話での使用頻度についてお話しします。
①継続
1つめは継続です。
「ずっと~です」という文章に使います。
例:
A: Have you lived here long?
ここには長く住んでるの?
B: Yeah, I’ve lived here for over ten years.
ええ。10年以上は住んでいます。

現在完了の「継続」では、以下をよく使うよ!
- for ~
~の間(ずっと) - since ~
~から(ずっと)
使用頻度
会話でもよく使われる用法です!
特に since や for を伴って、「今も続いていること」を強調する時に好まれます。
②経験
2つめは経験です。
「~したことがある」という文章に使います。
例:
- Have you ever been to Paris?
パリに行ったことありますか? - I have tried bungee jumping before.
バンジージャンプ、前にやったことあるよ。

現在完了の「経験」では、以下をよく使うよ!
- ever ~
今までに(~したことがある) - ~ before
以前(~したことがある)
使用頻度
よく使われますが、アメリカ英語では過去形で代用されることも多いです。
イギリス英語では現在完了が多用されますが、アメリカ英語ではカジュアルな会話では過去形で表現されることが多くなります。
「経験したことがある?」という質問では、Did you ever〜? がアメリカではよく使われます。

アメリカ人の友達はよく
Did you ever do this?
これ、やったことある?
と言ってましたね。
③完了
3つめは完了です。
「(ちょうど・すでに)~が終わった」という文章に使います。
例:
- I have just had lunch.
ちょうどランチを食べ終わったところです。 - I have already finished my homework.
すでに宿題は終わってます。 - I have not cleaned my room yet.
まだ部屋の掃除をしていません。

現在完了の「完了」では、以下をよく使うよ!
- just
ちょうど(終わった) - already
すでに(終わった) - yet
もう(終わった?)/まだ(終わっていない)
使用頻度
アメリカ英語では、かなりの頻度で過去形に置き換えられます。
「今ちょうど終わった」という完了の意味でも、アメリカでは I just had lunch. のように過去形を使う方が自然です。
現在完了形も正解ですが、フォーマル寄りで、文脈によっては少し堅く感じることもあります。


「完了」を意味する現在完了はほとんど使われない印象です。
以前、イギリス帰りの日本人の友達が、アメリカ人に対して
Have you had lunch?
お昼食べた?
というのを聞いて、「わ、現在完了だ!」と驚いたのを覚えています。
まとめ
用法 | 使用頻度 | コメント |
継続 | ★★★★☆ | よく使われる。since/forと共に自然。 |
経験 | ★★★☆☆ | アメリカ英語では過去形の代用が多い。 |
完了 | ★★☆☆☆ | 過去形が一般的。特にアメリカ英語では顕著。 |
ここからはレッスンレポートです。
生徒の皆さんがクラス中に発表してくれたSmall Talk(雑談)をシンプルな英語に直すお手伝いをしています。ご提案・ご紹介したフレーズは以下の通りです。
people all over the world
世界中の人々
people around the world
世界中の人々
こちらも同じ意味ですが、all over the worldの方が「世界中」を強調しています。
生徒さんが「ウルグアイの世界で最も貧しい大統領(the poorest president in the world)が国連でスピーチをして、世界中の人たちが感動した」という話をしてくれました。
「全世界の人たちが!」と強調したいときには以下のように言うといいですね。
例:
People all over the world were moved.
世界中の人たちが感動した。
but still
それでもやっぱり
ネガティブ・制限的なことを言った後に、肯定的・希望的なことを付け加えるときにとても便利な表現です。
例:
The hotel wasn’t very modern, but still, it was clean and comfortable.
ホテルはあまり新しくなかったけど、それでも清潔で快適だった。
come see me
会いに来て
動詞が2つ並ぶ、珍しいケースですね。
調べてみると、動詞と動詞の間に目的語などを挟まないこういう言い方は、以下の2つの限られると言えるようです。
- come
- go
例:
- come help me
助けに来て - go get it
取りに行ってきて
Let me see!
見せて!
生徒さんが買った植物の写真を見せてくれました。
I have a picture.
写真ありますよ。
と言われたら、是非これを言ってみましょう!
最後に付けるべき「it」(その写真)は略されることが多いです。
しかし、もう一つの意味もあります。
Let me see…
ちょっと待って。考えさせて
例:
A: When was it?
あれ、いつだったっけ?
B: Let me see…
えっとねー。ちょっと待ってよ。
I’ll take you there.
(そこへ)お連れしますよ。
6月は「鎌倉でインバウンド対応をするガイドさん」として色々練習しました。
相手の興味のある事、場所、食べ物などを聞いて対応する練習です。
そこで何度も登場したのがこの表現です。
とても喜ばれると思いますよ。使ってみましょう♪
That’s so sweet.
なんて優しいんでしょう。
上の「I’ll take you there.」のレスポンスとして使える表現です。
「so sweet」はあまり馴染みがないという生徒さんが多かったのでご紹介しておきます。
例:
A: I’ll take you there.
私がお連れしますよ。
B: That’s so sweet. Thank you!
なんて優しいんでしょう。ありがとうございます!
このように、「so sweet」は相手の優しさや親切さを褒めるときによく使われます。
特に女性や若者がよく使う傾向にありますが、一般的な表現です。

7月もインバウンド対応の練習をしていきます。
興味のある方は是非お問合せ下さい。
過去ブログはこちらから。