コラム
2025年03月15日

「want」と「want to」の違いとは?正しい使い分けを解説!

「want」と「want to」って何がどう違うの? 「どう使い分けるべきか迷ってしまう」と思ったことはありませんか?

英会話をしていると、自分の意思や望みを伝える場面で「want」や「want to」を使うことが多くあります。 しかし、これらの表現は似ているようで異なるニュアンスが存在。 そのため、間違った使い方をしてしまうと、本来伝えたいことがうまく伝わらない可能性もあります。

そこで、この記事では「want」と「want to」の基本的な意味や文法上の違い、さらに使い分ける際のポイントについて徹底解説します。 読むことで、これらの表現を適切に使い、英会話でのコミュニケーションをスムーズに進める力を養えるでしょう。

*目次

「want」と「want to」の基本的な意味

英語学習者にとって、「want」と「want to」の違いを理解することは非常に重要です。これら2つのフレーズは日常会話で非常に頻繁に使われます。

「want」は動詞で「何かを欲しい、望む」という意味を持ちます。一方、「want to」は「〜したい」という欲求や希望を表現します。それぞれがどういった場面で使われるか、そのニュアンスを理解しておくことが大切です。

以下では、「want」と「want to」が持つ基本的な意味と使い方を具体例を交えながら解説していきます。

「want」の使い方と例文

「want」は「何かを欲しいと感じる」際に使用されます。物や状態に対する欲求を表します。「want」を使うことで、欲望や望みを直接的に伝えることができます。

例えば、以下のように様々な状況で使われます。「I want a cup of coffee.(コーヒーが欲しい)」「She wants a new car.(彼女は新しい車を欲しがっている)」などです。このように、具体的なもの状態を求める際に使われます。

加えて、「want」は第三者の欲求を表現する際にも使えます。「They want peace.(彼らは平和を望んでいる)」のように、より広義の望みを伝えることも可能です。このように、「want」は欲求を明確にするシンプルで強力な表現です。

「want to」の使い方と例文

一方で、「want to」は「〜したい」という意志や意思を表現します。動詞の原形を続けることで、自分や他者の行動に関する欲求を伝えます。

具体的には、「I want to visit Paris.(パリに訪れたい)」「He wants to learn Spanish.(彼はスペイン語を学びたい)」のように使われます。この表現を用いることで、自分が行動したいこと誰かにして欲しいことを簡潔に示すことができます。

また、「want to」の使用は英語の会話において非常に自然で親しみやすい表現となります。「I want to help you.(あなたを手伝いたい)」といったフレーズで、他者に対する意志や願いを表すことができるため、より親しみやすいコミュニケーションが可能になります。

「want」と「want to」の文法上の違い

英語の表現には微妙な違いがある言葉が多く、その中でも「want」と「want to」は混同しがちなものです。

それぞれの使い方には特徴があり、適切に活用することでより正確な英語スピーキングが可能になります。

まずは、「want」がどのように名詞を目的語に取るのかを見ていきましょう。その後、「want to」がどのように動詞を目的にするかを検討します。

名詞を目的語に取る「want」

「want」は名詞を目的語に取る際に使います。これは形あるものや概念を直接的に欲する場合に用いられます。

例えば、「I want coffee」(私はコーヒーが欲しい)や「She wants a new phone」(彼女は新しい電話が欲しい)のように、具体的な物や名詞を伴って使用されます。

名詞を目的語にすることにより、欲望や願望を端的に示すことができるわけです。このように、「want」は名詞を目的に取ることで、その欲求対象を明示します。

動詞を目的にする「want to」

それに対して、「want to」は動詞を目的に取りたい場合に用いられます。つまり、何かをしたいという行動の意志を表現するのが特徴です。

例として、「I want to go」(私は行きたい)や「He wants to learn French」(彼はフランス語を学びたい)のように、動詞の前に「to」を挿入する形で使用します。これによって願望が動作に向けられ、動詞が目的になります。

このように、「want to」は行動を目的にすることで、その意思を明確に示します。「何をしたいのか?」という疑問に答える形となっています。

「want」と「want to」を使い分ける際のポイント

英語学習者にとって、「want」と「want to」の使い分けは重要なポイントです。簡単なようでややこしいこの二つの語、どのように使い分けるのがベストなのでしょうか?その答えを知りたくありませんか?

「want」は具体的な物や状況を示すために使われますが、「want to」は行動や目的を示すときに用いられます。この違いを意識することで、より自然で正確な英語を話すことが可能になるのです。

それでは、これから具体的な使い分けの方法について詳しく説明していきましょう。まずは「want」の使い方について、次に「want to」の使い方について解説します。

具体的な物や状況を示す場合の「want」

「want」は、必要なものや持ちたいものを表す際に使われます。具体的な物や状況について話す場合に適した表現です。つまり、「want」は実際に物や状態が存在し、それを自分のものにしたいときに使用されます。

例えば、「I want a new car.(新しい車が欲しい)」という文章では、新しい車という具体的な物を欲していることが示されています。また、「She wants a vacation.(彼女は休暇を望んでいる)」では、休暇という具体的な状況を求めていることが伝わります。このように、「want」は具体的な物や状況を示すのに最適です。

したがって、具体的なものを指す場合には「want」を使いましょう。それは、物欲や状態を直接示したいときに便利で効果的です。

行動や目的を示す場合の「want to」

「want to」は、何かをしたい、あるいは行動を起こしたいときに使われます。要するに、意図する行動や達成したい目的に関連しています。この表現は動詞と共に使われ、目的の達成を明確にします。

例えば、「I want to see a movie.(映画を見たい)」では、映画を見るという具体的な行動をしたいという意図が示されています。また、「They want to learn English.(彼らは英語を学びたい)」では、英語を学ぶという目的が表されています。このように、「want to」は行動や目的を示すときに非常に有効です。

よって、行動や目的を伝えたい時には「want to」を使います。それによって、自分の意図や希望を明確に表現できるのです。

「want」と「want to」に関するよくある質問

英語を学習していると、「want」と「want to」の使い分けに悩むことが多いですよね。 どちらも日常会話で頻繁に使用される表現です。

しかし、その用途は少し異なります。何が違うのか、具体的に見ていきましょう。

「want」と「want to」は交換可能か?

結論から言えば、「want」と「want to」は交換可能ではありません。 理由は、それぞれが異なる文法的な役割を果たしているからです。

「want」は、名詞を目的語とする場合に使用されます。例えば、「I want a car」(車が欲しい)のように物や具体的なものを欲しがるときに使います。一方、「want to」は動詞を目的語とし、「I want to drive」(運転したい)のように動作や行動への希望を示します。

このように「want」と「want to」は、使用される場面によって使い分けが必要です。したがって、交換可能ではないことを理解しておきましょう。

「want to」の縮約形「wanna」の使い方

「want to」の縮約形である「wanna」は、カジュアルな状況でよく使われます。フォーマルな場面では避けるべきですが、口語的な表現として覚えておくと便利です。

「wanna」は「want to」の発音が崩れてできた形で、「I want to go」は「I wanna go」と言い換えることができます。ただし、「I want a car」は「I wanna a car」とは言えません。「wanna」は動詞が続く場合に限られます。

つまり、「wanna」を正しく使うためには「want to」が後ろに動詞を伴うことを意識する必要があります。「wanna」の使い方をマスターすれば、より自然な英会話が楽しめるでしょう。

まとめ:「want」と「want to」の違いを理解して正しく使おう

「want」と「want to」は、どちらも欲望や希望を表現する際に使われますが、その使い方には注意が必要です。「want」は名詞を目的語にとるのに対し、「want to」は動詞を目的にします。

具体的な物や状況を表すときには「want」を使い、行動や目的を示したい場合には「want to」を選びます。このように状況に応じて使い分けることで、英語での表現がより的確になります。

また、「wanna」などのカジュアルな表現もありますが、文法を理解した上で適切な場面で使うことが大切です。「want」と「want to」の違いをきちんと理解し、正しい英語コミュニケーションを心がけましょう。